【陸上特殊無線技士の資格徹底解説】取得方法から活躍の現場まで

近年、ドローンの法改正が立て続けに起きており,ドローン関連の資格の重要性がますます高まっています。

陸上特殊無線技士は、無線従事者に必要な資格の一種でドローン関連では5.7GHz帯の電波を利用するために必要となる国家資格です。

本記事では、陸上特殊無線技士の概要や取得方法、活用方法について詳しく説明します。

陸上特殊無線技士試験とは

陸上特殊無線技士試験は、日本無線協会が主催する資格試験で、アマチュア無線局を開局し使用することを許可する資格です。

試験は、1級から3級までの3つのランクに分かれており、1級が最も難易度が高い資格とされています。

  • 3級:警察、消防、防災行政無線、タクシー無線などの陸上の無線局の無線設備で、50W以下の無線設備で25010kHzから960MHzまでの電波、および100W以下の無線設備で1215MHz以上の電波の操作が許可されます。
  • 2級:3級の内容に加えて、10W以下の無線設備で1606.5kHzから4000kHzの電波などの操作が許可されます。
  • 1級:防災行政無線、無線中継所、テレビ中継、電気通信事業関係など、500W以下の多重無線設備で30MHz以上の電波の操作などが許可されます。

資格取得方法

陸上特殊無線技士の資格取得には、以下の手順を踏みます。

  1. 試験申し込み:受験資格不問の国家資格です。1級の試験は年に3回(春・秋・冬)実施されています。2級と3級はCBT形式でインターネットを通して年間を通して受験できます。日本無線協会のウェブサイトで試験日程や申し込み方法を確認し、必要書類を提出して申し込みます。
  2. 試験対策:試験対策には、対策本や過去問題集を利用することがおすすめです。また、専門学校や通信教育の講座もありますので、自分に合った学習方法で準備を進めましょう。
  3. 試験受験:試験当日は、受験票と本人確認証を持参して試験会場に向かいます。試験内容は2科目で、関連する工学と法規に関する知識を問う問題が出題されます。CBTは各地のテストセンターでおこなわれます。
  4. 合格発表・資格取得:試験終了後、日本無線協会から合格発表がメールで届きます。合格すれば、無線従事者免許証が交付され、陸上特殊無線技士の資格者として活動できるようになります。

資格を活かすキャリアパス

陸上特殊無線技士の資格は放送局や無線機器メーカー、警察、消防、タクシーなどで無線通信を行うための機器を操作することができます。

またAIやIoT、ドローンの産業応用が推進されていく中で重要な国家資格であり、それらの機器の無線通信するための操作部門で活躍することができます。

まとめ

さらに上の無線技士の資格を得てスキルアップしていくことで、様々な分野で活躍できるキャリアパスがありますので、自分の目指す道に合わせて資格取得を目指しましょう。

陸上特殊無線技士の資格を取得することで、産業用ドローンを使うことができるようになります。

AIやIoT、ドローンが社会に浸透していく中で、無線通信が必要になる場面が増えてきています。無線技士資格を取ることで、操作を許可される電波の種類が増えるため、Wi-Fiやブルートゥースなどで使われる電波以外の周波数を扱えるようになります。また無線技士の資格を持つことで、関連分野での信頼性や専門性が高まります。

無線技士の資格取得は、国家資格であり違法な電波を飛ばすことは犯罪でもあるので、正しい知識を得て試験対策をしっかりと行い、試験に合格することが求められます。

資格取得に向けては、テキストや過去問題集、専門学校や通信教育の講座を活用して、自分に合った学習方法で準備を進めましょう。

AIやIoTが社会に浸透していく現代ですので、是非、無線技士の資格取得を目指して、無線のプロフェッショナルになりましょう。

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